新型コロナウイルスの影響で求職者の検索方法に変化

Indeed で今最も増加している検索キーワードは、リモートワーク、テレヘルス(遠隔医療)です。

 

重要ポイント:

  • 昨今の新型コロナウイルスの影響により、求職者の仕事検索が、必要不可欠な仕事へと急速に転換しています。
  • 3月1日以降、「遠隔看護」などの遠隔地でできる職種の検索が急増しています。
  • 求職者は、新型コロナウイルスにより深刻な打撃を受けている雇用主や職種から離れている傾向にあります。
  • 雇用主へのアドバイス:求職者はすぐに動いてしまうため、採用を続けている雇用主は、求人情報をできるだけ早く公開するべきです。

新型コロナウイルスは米国の労働市場に突如として大きな衝撃を与え、何百万人もの労働者が職を失い、雇用主は予定していた採用活動を大幅にスローダウンさせました。Indeed 上の求職者は、これに反応して即座にサイト上での検索方法を転換しました。

3月に入ってから、求職者は「オンライン」や「テレヘルス」など、パンデミック時の仕事と親和性の高い職種やキーワードで検索しています。一方で、新型コロナウイルスの被害を受けた雇用主や職種の検索数は減少しています。求職者は自分のキャリアプランを調整しようと最善を尽くしていますが、これらの分野で新しい仕事を見つけるのはとても大変なことです。

 

需要があると思われるポジションやスキルに関心が向く

新型コロナウイルスの米国労働市場への影響が表れ始めたのは3月中旬であるため、3月1日を求職者検索の基準とするのが妥当と思われます。

この日以降、Indeed での検索は、求職者が需要があると考えている職種、特徴、能力に焦点が当てられています。大手企業の採用計画発表に対する求職者の反応と同様に、供給が需要を満たそうとしています。

 

リモートワークに関連する検索用語や、リモートワークの選択肢がある職種は、最も急増した検索キーワードの中でも特に抜きん出ています。「遠隔看護」というキーワードのIndeed での検索シェアは、6週間足らずで1000%以上に増加しました。「在宅勤務」の略語である「WFH」は、この期間に最も急上昇した検索キーワードの第6位でしたが、ほぼ600%の伸びを示しました。

求職者はリモートワークに興味を持っているかもしれませんが、見つけるのは難しいようです。ある概算によると、全体の職種の37%だけが在宅勤務可能であるため、景気の良い時であっても、多くの求職者にとってリモートワークの仕事を見つけることは難しいかもしれません。「遠隔看護」や「テレヘルス」などの検索キーワードが急増しても、求職者が既に関連した経験をしていない限り、採用される可能性は低くなります。同様に、多くの州の失業保険制度に影響を及ぼすCOBOLの検索数増加は、数十年前のプログラミング言語を知っている少数の人々にとってのみ実りあるものとなるでしょう。

 

 

他のキーワード検索が上昇する方が、より多くの求職者にとって実りあるものになるかもしれません。食料品店は数週間前に雇用の増加を公言しており、求職者の注目を集めているようでした。少なくとも当初はそうだったことでしょう。「食料品店」と食料品チェーン店ラルフスの検索数は3月の多くを通して急増しましたが、ここ数週間で求職者の関心は低下しています。人々はすぐに求人をチェックして、仕事か、激しい競争か、パンデミック時には気が進まない役割のいずれかを見つけたのかもしれません。それでも、求職者の食料品店への関心は依然として高いままと言えるでしょう。

 

影響の大きい業種や企業の検索数が減少している

 

求職者は、新型コロナウイルスでどの職種が打撃を受けたかよく知っています。3月1日以降、最も減少した10の検索キーワードのうち、6つが飲食店関連でした。割合的には「バーバック(バーテンダーアシスタント)」が最も打撃を受けましたが、4月13日にはIndeed で「ウェイター」が「バーバック(バーテンダーアシスタント)」の40倍近く検索されており、3月に入ってからも減少幅はわずかとなっています。

 

 

また、物理的な店舗を閉鎖した企業の検索数減少が目立っています。メイシーズプラネットフィットネスLAフィットネスホビーロビーはいずれも店舗を閉鎖しており、すぐに就職したいと考えている求職者は、このような企業を探していません。

 

苦境の中での上手な戦術

求職者は、一ヶ月前とは全く違う労働市場の中で、適切な取り組みをしています。その一方で、短期的にこの嵐を乗り切ることができる仕事がどれだけあるかは定かではありません。仕事を探している人たちは正しい方向に向かっていますが、チャンスがない限り、近いうちに新しい仕事を見つけるのは苦労するでしょう。求人募集をしている雇用主は、積極的にそれを公表することです。求職者がすぐに反応する可能性が高いです。

 

算出方法

この分析では、3月1日から4月13日までの米国Indeedでの上位英語検索キーワードを調べました。検索数が極端に少ないキーワードが含まれないように、期間中に毎日100件以上の検索があったキーワードのみを対象としました。

次に、検索キーワードごとに米国Indeedでの全ての英語検索シェアを算出しました。その後、各検索シェアの7日間での移動平均を算出することで、週ごとの検索行動の変動を明らかにしました。最後に、3月1日から4月13日までの各検索キーワードシェアの伸び率を算出しました。

 

原文はこちら:In Light of Coronavirus, Job Seekers Shift Searches