共働き世代におすすめ – 待機児童にならないための保育所入所ノウハウ

出産後の仕事復帰の際に大きな問題となるのが、保育所の入所の可否です。入所した子どもの人数に対し、定員が足りないため入所できない子どもは「待機児童」と呼ばれ、社会問題となっています。

2020年9月に発表された4月1日時点の保育所の状況によると、待機児童数は前年比4,333人減の1万2,439人でした。過去最少ではあるものの東京都は2,343人、さいたま市は387人と首都圏では依然高い水準にあります。

また、入所できる保育所を探す「保活」という言葉も認知されるようになりました。保活に励んだものの、抽選に漏れたり申請書が通らず、企業からの内定辞退を余儀なくされるケースもあります。

 

子どもを預けて働きたいと思ったら

未就学児を預けられる施設は、主に以下のようなものがあります。

※自治体により分類や基準、呼称は異なる

 

認可保育所の申し込みに必要なこと

ここでは、保育料が比較的安い認可保育所について説明します。保育所の申し込みに必要な書類は人によって違いますが、保護者の勤務(予定)証明書、就労状況(予定)申告書、スケジュール表など、「勤務をしている」と第三者が保障した書類(予定も含む)が必要です。

空きがあれば随時入所することは可能ですが、そうでない場合は、4月のタイミングで申し込むのがスムーズです。その場合、前年の10月頃に配布される申込用紙を入手し、12月頃に提出する必要があります。保育所を見学したいなら、それまでに見てまわります。

提出した書類の審査などを経て最終的な決定が通知されるのは2〜3月です。このとき、「就活が先か、保活が先か」は難しい点ですが、どちらを先にしてもリスクがあります。一般的なスケジュールは下記の通りです。

①就職先を決める

②勤務状況(予定)書類をもらう

③書類を提出して、結果を待つ

④子どもを預けられたら働きに行く

但し、保護者の採用が決まってから保育所を探す場合は、保育所の入所が確定するまで入社を待ってもらわないとなりません。しかも保育所の落選通知が来たら、採用を辞退しなければならないケースもあります。会社としてはそんなリスクを避けるために、「保育所が確保されてからにしてほしい」と要望するでしょう。

一方、就職活動を理由に保育所に入所できる制度がありますが、在所期間は3か月程度のため、その間に就職先を決めようと急いだ結果、希望にマッチする職を見つけられない可能性もあります。こういった事態を防ぐために、審査のために提出する書類は、少しでも入所できる可能性の高い要素を盛り込みたいものです。

 

入所の合否を左右するポイント(指数)って何?

申請書類には保育所に入れる理由(家庭状況)を記入します。家庭の事情はポイント(指数)に換算され、事情がひっ迫しているほど高いポイントが設定されています。合計ポイントが大きいほど優先的に入園することができる仕組みで、たとえば週5日以上、かつ40時間以上勤務している場合は50と最も高く、勤務日数や就労時間が少なくなるほどポイントは下がります。

さらに、このポイントに調整基準指数が反映され、ポイントが増減します。たとえば、生活保護世帯では+10、同居の親族や保護者のいない場合は+20、自宅で保育している場合は−6などとなります。

つまり、「結婚を機に退職し、妊娠・出産して家庭で育児(ひとりっ子)をしてきたが、そろそろ週3回くらいのパートタイムで働くための就職活動をしたい。近所に健康な夫の両親はいるが、気軽に預けづらいので保育所に入れたい。」という状況ではポイントが低く、なかなか順番が回ってこないことになります。指数表をよく読んで、現在の家庭の状況に該当する項目はもれなく記入しましょう。嘘を書いたり、不利になることを書かなかったことが審査でわかると減点になります。

 

入所できなかったときのために

それでも入所できなかった場合のために、多くの施設の情報を集めておきましょう。とりあえず認可外の保育所などに預けて、就職するケースが多いようです。併行して認可保育所に申請を出したり(就職済みなので優先順位が上がる)、行政の窓口に頻繁に問い合わせるなどの活動を行い、入所許可を待ちます。また、通常の保育時間が終了した後も有料で子どもを預かってくれる延長保育制度のある幼稚園に入園させるという方法もあります。

これらのノウハウを参考に、一日でも早いスムーズな職場復帰、再就職を目指しましょう。